お仏壇ができるまで

伝統を継承する匠の技をご紹介します。

私たちは、事あるごとに、自分や大切な人を想い、祈りや願いを込めて、手を合わせます。
そんなヒトの営みの中で、お仏壇は、私たちにとって、最も身近な祈りや願いの場所です。

祈りや日本は、美しいものです。

子育て、家事、介護などをしながら現代社会を生きる私たちにとって、
祈りや日本の伝統は、ほんのひと時でも、日常に、暖かさや安らぎ、清らかさを家庭に与えてくれるように思います。
だからこそ、仏壇の神田の職人は、仏壇というモノの先にある、美しい日本人の祈り・願いを想い、
未来の美しい日本の日常を想像しながら、丹念に心を込めて造りたいと考えています。

祈りを、美しく。
日本を、美しく。

木地師(きじし)

一番気をつけていることは、やはり材料の乾燥ですね。木材は生き物ですので、必ずそりやはねがあります。木の性質を見抜かないといけませんからね。

もともと私は建具職人ですので物づくりは好きなんです。仕上がった後は嬉しくなります。

初めの慣れない頃(若い時)は、図面を見ても聞かないと理解できなかったけど、今では、図面がないとダメですね。これがあるお陰で間違いのないものが出来るんですよ。

宮殿師(くうでんし)

出来るだけ、本物に近づけるように努力しています。

細かい部品なのでとても神経を使います。

錺師(かざりし)

絵のような細かい文様が、職人の手から生み出されています。

家の繁栄を願いながら、一振り一振り心を込めて打つのです。

彫師(ほりし)

木と対話しながら、一刀一刀に心を込め、牡丹・鶴・鳳凰・天人など、

仏壇の装飾にふさわしい彫りが仕上がります。

塗師(ぬりし)

塗り物は下地作業が一番肝心。何度も研いでは塗っての作業。また、休めないと数年で品質が落ちてしまうのでかなりの日数が必要です。

漆塗りはその時の環境に左右されるので盛夏や梅雨時はとても気を使います。

お仏壇は日本独自の伝統工芸品。漆塗りでその商品の良し悪しが決まると思っています。

10年後、20年後も変わらぬ為に研ぎには妥協しません。

蒔絵師(まきえし)

毎日緊張の連続です。

一番難しいのは、表情ですね。一つの筆の動きで変わってしまうので失敗は許されませんからね。

自然が好きなんです。

子どもとの散歩がいい勉強になります。おかげで、草花や山々おの新たな動きを発見する事ができるんです。

草木の細やかさと水鳥などの動きのある表現に神経を使います。

箔押師(はくおしし)

やはり箔の艶に気をつけております。箔むらがないように、いつも一定に押すように気を付けています。

金箔はとても軽く空気に流され易いので、手早く箔を押さなければならず気を使います。

触っても落ちないように強く押します。お客様がいつまでも永く安心してお給仕できるように心掛けています。

触っても落ちないように強く押します。お客様がいつまでも永く安心してお給仕できるように心掛けています。

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