葬儀後の挨拶 葬儀
僧侶へのご挨拶
葬儀の日のうちに済ませていない場合は、翌日にお布施を持参して、ご挨拶に出かけましょう。
お布施の金額に特に定めのない場合は、身近な経験者と相談して決めるといいでしょう。
なお、お布施は一括して包む場合と、僧侶の人数で別々に包む場合がありますのでご相談ください。
お礼の挨拶は初七日までに
1.お世話になった人
葬儀の済んだ翌日か翌々日には、お世話になった人たちのところへ挨拶まわりに出かけましょう。代理の人を立てて二人一組で行く場合もありますが、最近は喪主や遺族が直接出向くことが多くなっています。
町内会役員や葬儀委員長、故人の恩人、弔辞をいただいた人などには礼状だけで済まさないで、直接お礼に出向くといいでしょう。
2.隣近所の人
隣近所の人には、車の出入りなど、いろいろと迷惑をかけているもの。「いろいろとご迷惑をおかけしました。おかげさまで滞りなく葬儀を済ませることができました。」などと挨拶するとよいでしょう。
3.勤務先の人
個人または自分の勤務先では、まず直属の上司に挨拶し、そのあとで、葬儀でお世話になった人や所属部署の人たちにも挨拶をしましょう。
4.世話役や手伝いの人
世話役や手伝いの人には、葬儀を終えた後、帰りがけに香典返しとは別に心ばかりの品物を送りましょう。
ただし、ご近所の人の場合はお互い様ということもあり、あまり値段のはらないもので済ませることが多いようです。会葬者のために車を運転してくれた人などには心づけとして現金を包んでも失礼にはなりません(目上の人や故人または自分の勤務先の人、友人、知人には現金は失礼です)。
なお、心づけの場合は、白封筒を使います。品物のときは奉書紙や半紙で包み、「志」や「お礼」などと表書きします。
また、訪問できない型には、手紙や電話でお礼の気持ちを伝えましょう。
あいさつ回りは地味な服装で
お葬式直後は喪服で挨拶まわりをしますが、お葬式から二、三日経っている場合は、地味な平服でご挨拶に伺うとよいでしょう。
挨拶が済んだら、長居せず、早めに引き上げましょう。
挨拶状を送りましょう
遠方から葬儀に参列された方や、弔電、供物をいただいた方にお礼状を出しておくとよいでしょう。
最近は葬儀会場の入り口で会葬礼状を手渡すことが多いようですが、これは略式なので後日発送する方が丁寧です。
礼状は黒または薄墨色の枠のついた私製はがきで、喪主・親戚代表・友人代表・葬儀委員長などの名前を列記します。
新聞の死亡広告を掲載したときは、同じく新聞広告で会葬御礼の広告を出しましょう。
子どもが学校を葬儀で欠席した場合は、その旨を記した届を学校に提出します。
なお、会葬のない時でも、供物・香典などが届いていた場合は、必ずお礼状を送って感謝の気持ちを伝えましょう。
年賀欠礼の挨拶状は12月初めまでに
喪中で新年を迎えるときは、慶事を避けることから年賀状は出しません。そのかわりに年賀欠礼の挨拶状(喪中はがき)を12月初旬までに先方に到着するように送りましょう。
喪中に年賀状をいただいた時は、松の内を過ぎてから、寒中見舞いとして返書を送りましょう。
喪に服している親族は、新年の挨拶も控えましょう。
香典返しの品は先様に喜ばれるものを
お返しの品を選ぶのもなかなかたいへんなものです。贈ってもむだにならないもの、先様の好みやライフスタイルに合ったものを選ぶよう心がけたいものです。
俗に「香典半返し」といいます。いただいた額の半分くらいを目安としますが、高額の香典をいただいた場合や一家の主人が亡くなった場合には三分の一でよいといわれています。
香典返しは、葬儀のお礼を兼ねた忌明けの挨拶状を添えて送るとよいでしょう。
香典をいただいても、お返しをするか否かは香典の金額、故人との関係をよく考えてから決めます。最近は、香典や供物の金額に関係なく、おしるし程度の品物を一律に返すことが多くなっています。
神棚封じは忌明けに外す
地域により異なりますが、葬儀の間、白紙で閉じてあった神棚は、忌明けに外します。忌明け後は、いつものようにお参りします。